親父と娘〜心臓移植を越えて乾杯へ〜

同じ心臓病の娘と親父。娘の移植を乗り越え乾杯を目指す。娘を守るかっこいい親父でありたい。

 

次女が寝ているベッドは、次女の体の他に、補助人工心臓のチューブや他の物品、おもちゃ等が乗っているためとても狭く感じます。

でも最近、ベッドの横に丸椅子をくっつけて自分の足をそこに置けば上半身だけは添い寝できることに気づきました!

 

それから毎日、次女の隣で次女と同じように仰向けになって過ごしてみて思ったことは、

同じ景色(主に天井と壁)ばかりで退屈。

体をもっと自由に動かしたい。

人が視界からいなくなると孤独感で不安になる。

 

だから親父が妙な動きで踊るのを見るのは楽しいし(たぶん)、看護師や医師が病室にくるのはビッグイベントで、テンションが上がるんだなー。

バギーにさあ乗るぞってときに、大喜びでブリッジしたり足をバッタンバッタンするのも気持ちがわかったぞ!!

 

また、視界がほとんど固定されるので音に敏感になります。

小児病棟にいると、時には他の子の悲鳴やオペ室に運ばれていくドタバタ音も聞こえてしまいます。

次女にはまだ分からないのだろうけど、そういう音を理解して怖くなるよりはそのほうが良い。

 

そしてこのままの姿勢で注射とかにも堪えてるんだもんな。

 

ここで1年以上もよく頑張ってる!!

大人でも堪えられなくなりそうな過酷さだけど、きみは毎日ニコニコ、時折ギャーギャー怒りながら頑張ってる。

 

ならば、楽しい時間をつくってたくさん与えることが親父の役目だろうな!!

 

昼間は一緒に横になってただただ話をしたり、絵本を読んだり、ベッド脇で踊ったりしています。

寝る前も横になって影絵を見せると盛り上がってくれます。たまに怖がって号泣されますが。。

 

すぐ隣で触れられる距離にいることは、1歳児と親なら本来当たり前のことですが、こんなにも幸せなことなのかと改めて実感しました。

 

そして最近、お隣部屋の3歳の女の子や抱っこで廊下を通る赤ちゃんに、バイバイしたりニコニコ見つめ合ったりと、周りの子への興味が出てきたように思えます。社会性につながると良いな。

この病室が全てじゃなくて、周りにはいろんな人がいていろんな世界があるんだと知っていこう!!

 

 

もうすぐ必ず、あの時はきつかったけど頑張ったし、ちょっと楽しいこともあったなーと語る日がくる。

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