親父と娘〜心臓移植を越えて乾杯へ〜

同じ心臓病の娘と親父。娘の移植を乗り越え乾杯を目指す。娘を守るかっこいい親父でありたい。

手術

 

移植待機621日目です。

次女は今日も巡り合わせを待ちます。

 

 

最近、次女に繋がっている補助人工心臓エクスコアの警報音が頻繁に鳴っていました。

ただこれといった実害は出ておらず、次女本人もいつもと変わらず元気いっぱいでした。

しかし警報音が1日に50回以上、昼夜を問わず、という状況でした。

 

さすがに多すぎるということで昨日検査をしたところ、本人の心臓内に入っている、エクスコアのチューブ先端部分の血流がやや悪くなっていることが分かりました。

その原因としてチューブ先端に血栓ができたか、心筋の一部が邪魔をしているか、などが考えられましたが、いずれにしても放置すると急に血流が止まり致死的状態になる可能性があるということで、緊急で開胸手術を行いました。

 

急な出来事で、説明を聞いて同意書にサインするときも私は混乱していました。

頭の中には1年8ヶ月前にエクスコアを着けたときの記憶が浮かびました。

 

何が始まるのかわかっていない様子の次女でしたが、私と離れて手術室に入るまで、泣くことなく良い子でいたそうです。

成長してるし、強い子だなと思います。

 

 

6時間の手術を無事に終え、昨日の夜中にICUで再会しました。

麻酔でまだ眠っていましたが、全身にたくさんの管が繋がり、胸に開いた傷がある状態でした。

つい数時間前までニコニコしてベッドの上で遊んでいたのに。

 

今日は徐々に意識が戻ってきているようで、小さく声を出したり、手をわずかに動かしたりできていました。


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数日間はICU管理になるため、私が会えるのは1日15分だけになりました。

早く病室に戻ろうな。

 

感染症などにも、いつも以上に気をつけなければいけません。

この急激な出来事で、改めて覚悟をもって移植待機を続けなければならないことを実感しました。

 

 

病室に戻ったらいっぱい遊びます!

きみは最高だよ、強い子!