親父と娘〜心臓移植を越えて乾杯へ〜

同じ心臓病の娘と親父。娘の移植を乗り越え乾杯を目指す。娘を守るかっこいい親父でありたい。

グリーンリボンデー

 

移植待機590日目です。

次女は今日も巡り合わせを待ちます。

 

 

そして今日10月16日はグリーンリボンデーと呼ばれる、1997年に日本で臓器移植法が施行された日です。

今年で25年となりました。

 

各地で様々な啓発イベントや移植医療の象徴グリーンリボンにちなんだライトアップなどが実施されています。

https://mainichi.jp/articles/20221013/k00/00m/040/132000c?s=06

 

 

またグリーンリボン検定というものがあり、こちらはいつでも誰でもスマホ上で数分あれば受けられる検定です。

https://www.green-ribbon.jp/Quiz/greenribbontest/

日本の移植医療について簡単に学べ、合格者にはグリーンリボンバッジと意思表示カード、移植経験談が記載された冊子が自宅に届きます。

ぜひ一度試してみてほしいです。

次女も1歳児なりに冊子で勉強(?)しています。f:id:yukitoto89:20221015203306j:image

 

 

移植医療は日本では一般的に認知されておらず、知らない人や無関心な人が圧倒的多数だと思います。

まさに私がそうでした。

自分が小学生のころ臓器移植法が施行され、大学生のとき法改正されていたことなど、まったく知りもしない人間でした。

それが今では、毎日のように娘の生と死を考え、移植が受けられる日を待ち続けることが日常になりました。

そしてこの病気は自分からの遺伝であり、自分が妻も娘2人も巻き込みました。

そんな気持ちをもったところで現実がどう変わるわけでもないですが、全く気にせずに生きていくことはできません。

人生なにが起こるか分からない、ということを痛感しています。

 

臓器提供や移植というものに関わることのない人生の方が良いだろうし、実際に関わることのない人が圧倒的多数です。

でも逆にいつ、どういう立場で自分に関わってくるかわからないものでもあります。

臓器提供を受ける立場になるか、提供する立場になるか、家族の臓器提供を考える立場になるか。

 

もし家族の誰かが最期を迎えたとき、臓器提供の選択肢がある場合どうするか。

本人の意思がわからないとき、決めるのは残される家族です。

大きな悲しみの中、精神的にも時間的にも余裕がないまま決めることになります。

 

意思表示カード、免許証、保険証、マイナンバーカード、ネット上などで意思表示を書き、家族に伝えておく。誰でもできるこれだけの事で、いざというときに家族の助けになり、場合によっては最後の究極の優しさで命を救うことになるかもしれません。

 

また、意思が変わればいつでも書き換えられます。

YES・NOは100%自由です。

 

私は、心臓は使えませんが他の使える臓器は全て提供の意思表示をしています。

 

 

当事者や家族にできることは、考えてもらうきっかけになることだと思っています。

認知がわずかでも広がりますように。