親父と娘〜心臓移植を越えて乾杯へ〜

同じ心臓病の娘と親父。娘の移植を乗り越え乾杯を目指す。娘を守るかっこいい親父でありたい。

4人の時間

 

元の病室に戻ってからの次女は、安定を取り戻しつつあります。

3食よく食べ、ミルクもノルマ量はクリアしています。

そろそろミルク卒業も近そうです。

 

 

何より次女と遊んで笑いながら過ごせるようになったのが1番嬉しいです。

 

相変わらず隙あらばベッド上で巧みに動いて、親がいる側の端っこに寄ってきます。

そしてこの過酷な状況をまるで何にも気にしてないよーと言わんばかりのニッコニコの顔でこちらを見つめてきます。

 

この顔を見てると、色々あるけど何とかなるっていう気持ちにさせられます。

完全親バカですが、こんなに可愛くて強い子がいるものなのかとしみじみ思います。

 

しばらく会えてなかったPICU期間を思い出すと、この時間の大事さを実感できました。

 

 

常に頭の中に、早くこの子を連れて帰って家族4人で過ごしたいという気持ちがくすぶっています。

 

まだ実現させるには時間がかかりそうですが、それでもつくづくこの時代で良かったと思います。

 

それは別々の場所にいてもビデオ通話で手軽に会えるからです。

これは本当に我が家には救いです。

 

ビデオ通話のおかげで、長女が公園で自転車(ストライダー)に乗り猛スピードで走り回っている姿や、それを追いかける妻の姿を、リアルタイムで次女と一緒に見守ることができます。

 

家族4人の時間がもてる唯一の手段です。

LINE様ありがとうございます。

 

 

でも今はそれで良くても、それだけじゃどうしても足りません。

 

自宅の周辺には公園がたくさんあります。

次女はまだ1つも訪れていません。

 

人生で過ごした場所は、ほんの2週間足らずの自宅と、車と救急車の中と、病院だけ。

 

公園に連れて行って、抱っこしながら4人で散歩する。

爆走する長女をその目で見てもらう。

ベッドの上以外でもこんなに楽しい場所があるってことを知ってもらう。

これらを叶えたい!

 

 

私は子供の頃、わりとそこそこの年齢までサンタさんを信じていました。

今年ばかりはサンタさんに本領発揮してもらって、願いをきいてもらいたいものです。

 

32のおっさんじゃダメかな〜笑